不動産投資の主な失敗事例と損失を回避するポイント

Published On: 2024年04月02日Categories: 初心者向け
不動産投資の主な失敗事例と損失を回避するポイント

不動産投資は収益アップだけでなく、失敗のリスクも常に考えなければいけません。

不動産投資における失敗とは、具体的にはトータルの収支が赤字になってしまうことを指します。

ただ、失敗してしまう原因は様々なものがあり、物件運用に労力をかけたからといって、成功が保証されている訳ではありません。

ここからは、不動産投資のよくある失敗事例と、損失を回避するポイントを紹介していきます。

よくある不動産投資の失敗事例

事例①空室発生による資金繰り

不動産投資を行っていく上で最も危惧すべきは、空室リスクです。

不動産投資の主な収益の源は、入居者が毎月納める賃料です。それが途絶えれば、当然収益は減額、あるいは0になります。

また退去後、新しい入居者が来るという保障もありません。ここですべき行動は、資金繰りを行うことです。

今回のように、ローンを借りて投資を行う場合、空室リスクを見越して、月次の返済額を無理のない範囲に留めておけば、苦労することはないでしょう。

事例②賃料の滞納・延滞

2つ目の事例は、入居者が賃料の滞納や延滞を行ったせいで、収益が途絶えて、ローン返済が危うくなったというものです。

空室リスク同様、不動産投資では、賃料を支払わない方がまれに出てきます。

理由は様々ありますが、生活水準に見合わない住宅を借りてしまった結果が招いてしまった、または生活資金をギャンブルに費やしたなど、様々な理由で発生します。

賃料滞納リスクを回避するためには、入居者に家賃保証会社との契約をお願いする方法や、管理会社に対応を任せるのが最善です。

事例③多額の修繕費用の発生

建物は築年数の経過によって、内装や外壁、柱など至る所に劣化が見られ始めます。

購入額が安いという理由から中古物件を購入して投資を始められる方もいますが、入居者から設備の修繕依頼が殺到して、多額の修繕費を支払ったという事例があります。

中古物件を購入するときは、大規模修繕履歴と建物状況調査の2点に目を通しておけば、失敗しません。

中でも、大規模修繕履歴は、建物全体に関わってくる修繕履歴です。

目を通すべき項目は、以下の6点になります。
 漏水工事
 給排水設備
 外壁工事
 屋上防水工事
 オートロック設備
 エレベーターのメンテナンス
また、物件によっては正確な修繕履歴が残っていないケースや、オーナーの記憶で作成されたものもあります。

大規模修繕履歴に目を通す時は、書かれている内容を鵜呑みにせず、項目に疑問が出たら、問い合わせて事実確認を取りましょう。

事例④管理会社の倒産

投資用物件を管理している不動産会社が経営不振や状況の悪化、不祥事などを理由に倒産してしまう可能性があります。

物件の選定と併せて、管理会社の経営状況や家賃集金口座と経営資金用の口座が分かれていることの確認など、会社選定に力を入れることも重要です。

不動産投資で失敗しないための心得

不動産投資で失敗する原因の多くは、己の知識不足やリスクを軽んじていたため、引き起こしてしまうケースが多いです。

成功することも大切ですが、始めるなら最低限の知識を蓄えてからでも遅くはありません。

ここでは、不動産投資で失敗しないための心得を紹介します。

目先の利益よりもキャッシュフローを重要視すること

不動産投資を始められる方の多くが、投資用ローンを組んで始められます。

不動産投資の最大の利点は、入居者の資金を返済に当てながら、キャッシュフローが得られるという点です。

投資を始める以上、目先の利益や利回りを重視したくなる気持ちが先立ってしまいがちですが、得られる利益よりもキャッシュフローを第一に考えて投資を行うことが大切です。

利益重視で投資を行いたい方は、自己資金を投じてから不動産投資を始めてみましょう。

自分で調査をしてみる

専門業者やその道のプロが言っているのだから間違いないという確信から、勢いで物件を購入して失敗してしまったという事例は多いです。

信じていた不動産会社が悪徳業者である可能性や、不良物件をつかまされてしまう可能性もあります。

こうした相手に騙されないためにも、一度は情報を整理して確信を得てから投資を始めても遅くはありません。

参考書・ブログを閲覧してある程度の知識を身に着けておく

不動産投資を始めるなら、参考書やブログなどを閲覧して、ある程度の知識を身に着けてから始めるようにしましょう。

知識があるかないかで、身の振り方やリスク回避の方法が手に取るようにわかってきます。

基礎知識はもちろんのことですが、体験者が語る失敗談や失敗事例などの情報は、わが身にも起こりえる可能性があります。