不労所得は”危険・やめとけ”と言われることがある理由とは?リスクや失敗しないためのポイントを解説

Published On: 2024年04月02日Categories: 初心者向け
不労所得は”危険・やめとけ”と言われることがある理由とは?リスクや失敗しないためのポイントを解説

不労所得とは、文字通り、「労働の直接的対価として得る所得以外の手段で得る所得」のことを指します。

言葉を言い換えると、労働をすることなく得られる所得を指します。

不労所得には様々な手法があり、その例が「不動産投資」です。

不動産投資の場合、収益の源になる不動産を入居希望者に貸し出し、毎月「家賃」という形で住居費を徴収し、得た家賃を月収入として自分の物にできます。

不動産投資のように、一度でも収益が得られる仕組みを構築し適切な運用や調整を施していくだけで毎月一定額の所得が得られます。

しかし、「不労所得=怪しい商法・ギャンブル性がある」などの偏見や誤解から生じたイメージによって「不労所得はやめとけ」という声をあげる人がいます

今回は、不労所得が危険・やめとけと言われる理由について解説すると同時に、不労所得が抱えているリスク、仕組み作りで覚えておきたいポイントを紹介します。

不労所得が危険・やめとけと言われる理由

「不労所得」と検索すれば、「やめとけ」や「危険」などの言葉が出てくるだけで、具体的な危険性や失敗例を用いて理由を説明する方は少ないです。

以下は、「不労所得」が危険・やめとけと言われている理由です。

  • 確実に儲けが出るわけじゃない
  • 元本割れリスクがある
  • 詐欺や悪質な情報商材を謳う業者がいるため

ここからは、上記3つの理由について解説して行きます。

理由①確実に儲けが出るわけじゃない

多くの人が不労所得に魅力を感じる一方で、儲けが保証されているわけではありません

例えば、株式投資やFX、不動産投資など様々な方法がありますが、これらの市場は変動が激しく、思わぬタイミングで資産が減少する可能性があります。

不労所得の手段 運用方法・リスク
不動産投資 家賃収入・売却益から収益を得ている
空室リスク・価格変動リスクがある
株式投資 株式の値上がり益・配当金が収益になる
元本割れを引き起こす可能性がある
振込・受給毎に手数料がかかる
FX投資 為替レートから売却益を得る投資
為替変動リスクがある

また、不労所得を生み出すためには、しっかりとした知識と経験が必要であり、これがないと失敗するリスクが高まります。

特に投資経験・知識が浅い投資初心者が安易な気持ちで、例に挙げた投資商材を含めた不労所得の手段に手を出してしまうと、思わぬ損失を被る可能性があります。

理由②元本割れリスクがある

投資を行う際には元本割れ、つまり投資した金額よりも損失が出るリスクが常にあります。

特に、価格変動が激しい金融商品を扱う際には注意が必要です。

例えば株式市場や為替市場では、経済情勢や政治的な要因によって価格が大きく変動し、投資した資金を失ってしまう可能性があります。

一方、不動産投資の場合は、投資商材になる物件の価格変動の予測がしやすく、リスクヘッジを踏まえた投資が行えます。

ただし、入居者が現れなければ、いつまでも収益が得られない「空室リスク」が必ず付いてきます。

元本割れリスクを避けるためには、リスク管理の知識を身につけ、慎重な投資判断が必要です。

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理由③詐欺や悪質な情報商材を謳う業者がいるため

不労所得を謳い文句にした詐欺や悪質な情報商材が溢れています。

これらの商材やサービスは、高額な投資を促し、非現実的なリターンを約束することが多いです。

魅力的な言葉に惑わされず、しっかりと情報を吟味し、信頼できる情報源からの情報を基に判断することが大切です。

怪しいと感じたら、無理に手を出さずに専門家の意見を聞くなど、慎重に行動することが重要です。

結局のところ、不労所得を追求すること自体は悪いことではありませんが、リスクを理解し、正しい知識を身につけることが成功のカギです。

急がず、じっくりと情報収集し、リスク管理をしっかりと行うことが大切です。

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そもそも不労所得とは?

冒頭でも紹介したように不労所得とは、直接労働をせずとも継続して得られる収入のことを指します。

これには株式の配当、不動産からの家賃収入、著作権料などが含まれます。

不労所得を得るためには初期投資や事前の準備が必要ですが、一度仕組みができあがれば、定期的な収入を得ることが可能となります。

ただし、不労所得はリスクを伴います。市場の変動や不動産の価値の減少などが影響し、予期せぬ損失を招く可能性があるからです。

不労所得を得るための戦略と考え方

不労所得を得るためには、目標設定と戦略立案が不可欠です。

どのくらいの期間でどれだけの収入を得たいかを決め、そのために必要な投資額や準備を考えます。

さらに、リスク許容度や資産配分を考慮して投資先を選定し、適切なタイミングで資産を管理することが求められます。

こうしたプロセスを経て、安定した不労所得を得ることが可能となるでしょう。

不労所得と勤労所得の違い

不労所得と勤労所得の主な違いは、収入を得るために必要な労働の有無です。

勤労所得は日々の仕事から得られる給料や報酬であり、直接労働によって生じます。

一方、不労所得は労働に直接依存しない形で収入が発生するため、時間と場所に縛られず収入を得ることができます。

しかし、不労所得を得るためには適切な投資や資産管理が必要となるため、知識と経験を積むことが重要です。

不労所得の仕組みを構築するメリット

不労所得の仕組みを構築することで、労働に依存しない安定した収入源を確保することが可能になります。

例えば不動産投資の場合、長期的な視野で資産を増やし、安定した収入を生む選択肢として多くの投資家に選ばれています。

ここからは、不動産投資を含めて、不労所得の仕組みを構築していくことで得られルメリットについて解説します。

経済的な安定が図れる

不動産投資を通じて不労所得を得ることで、経済的な安定を図ることができます。

家賃収入は市場の変動に比較的影響を受けにくく、一定の収入を長期間にわたって確保することが可能です。

これにより、経済的な不確実性に対する備えを強化し、安心して生活を送ることができます。

自由に使える時間が増える

不動産投資を含め、不労所得を通じて得た収入は、労働による収入とは異なり、時間と場所に縛られることなく収入が得られます

これにより、仕事から解放され、自由に使える時間が増加します。

自由に使える時間を家族との時間に使ったり、趣味や旅行など、自分自身のために時間を使うことが可能になります。

経済的リスクの分散が図れる

不動産投資など、複数の収入源を持つことで、経済的なリスクを分散することができます。

一つの収入源が途絶えたとしても、他の収入源からの家賃収入があれば、生活費や他の投資への再投資に利用することができます。

これにより、金銭的な安定を保つことが可能です。

社会問題の貢献に努められる

時として、不労所得の仕組みが社会問題の解決につながることがあります。

例えば、不動産投資を行う際、環境に配慮したエコフレンドリーな建物を選ぶなど、社会問題への貢献を意識することができます

また、賃貸住宅を提供することで、住宅不足の解決にも一役買うことが可能です。

このように、不動産投資を通じて社会的な価値を創造し、より良い社会を築くことに貢献できます。

老後生活の備えになる

不動産投資など、構築した不労所得を通じて得た所得は、退職後の生活資金として利用することができます。

公的な年金だけに頼るのではなく、自らの資産を活用して老後の安定した収入源を確保することで、安心して老後を過ごすことが可能になります。

不動産投資による不労所得は、将来に対する不安を軽減し、充実したセカンドライフを送るための重要な手段となるでしょう。

不労所得が抱える4つのリスク

不労所得の仕組みを構築して運用と調整を加えていけば、不労所得のチャンスがあるといっていいでしょう。

しかし、不労所得が得られるチャンスが誰の手にもあるとは断言できません。

加えて、以下のようなリスクを考慮しながら不労所得の仕組みを構築していく必要があります。

これから紹介するリスクの中には、前述した「不労所得が危険・やめとけ」という理由にも関係しています。

なお、今回は「不動産投資」を主体に不労所得が抱えるリスクを改質していきます。

資産が減る・失う

不労所得を生む方法の一つである不動産投資の場合、多くの可能性を秘めている一方で、資産を失うリスクも伴います。

市場の変動や物件の価値の減少など、予測不能な要素が多いため、投資した資金が減少する可能性があります。

投資は元本保証がないため、慎重な選択とリスク管理が必要です。

一方で、適切な物件選びと管理を行えば、リスクを抑えながら安定した収入を得ることが可能です。

長期的運用が必須になる

不動産投資においては、短期間で大きなリターンを期待するのは難しく、長期的な運用が必要になります。

しかし、長期投資は資金を長い期間拘束することになるため、流動性が低下し、急な資金需要に対応できなくなる可能性があります。

それでも、不動産投資は長期的な視野で見ると安定したリターンを提供し、資産形成に寄与すると考えられています。

初期投資額が高い

不動産投資の入り口は高いと言われており、初期投資額が莫大になる可能性があります。

物件の購入には数百万円から数千万円以上の資金が必要となるため、投資を始めるためのハードルが高いと言えます。

しかし、最近では不動産クラウドファンディングなど、少額から投資が可能な商品も登場しており、これにより初期投資のハードルを下げることが可能です。

投資詐欺に遭う可能性がある

不動産投資はその複雑さから詐欺のリスクもあります。

甘い言葉に誘われ、十分な調査をせずに投資を進めてしまい、最終的には資産を失うというケースがあります。

このリスクを回避するためには、投資に関する知識をしっかりと身につけ、独自のリサーチを行うことが不可欠です。

専門家の意見を聞きながら、慎重に投資判断を下すことが重要です。

不労所得作りをやめたほうがいい人

不労所得の仕組みを構築していくときは、前述したリスクに目を向けながら運用に徹することです。

しかし、仕組みを作っていく過程で以下のような考えや経済上教にある方は、不労所得の仕組み作りに取り掛かるのを控えた方がいいです。

ここからは、不労所得作りをやめたほうがいい人の特徴を3つ紹介します。

仕組み作りに関する勉強をしたくない方

不労所得を得るための仕組みを作っていくには、その投資手法に関する知識を持っている必要があります。

例えば、不動産投資の分野では、複雑かつ専門的な知識が必要です。

主に市場の動向を把握から物件の選定から資金計画、税金対策まで幅広い知識が求められます。

勉強をせずに投資を始めると、リスクを見落とし大きな損失を出す可能性があります。

また、法律や税制が変わるとそれに対応した戦略の変更も必要です。

したがって、学ぶ意欲がない方は不動産投資を含む不労所得作りから遠ざかった方が賢明です。

日々の生活費だけで家計が厳しい方

投資の世界では、「余裕資金を投資しよう」とよく言われます。

これは、日常生活費に手を付けずに投資ができる状態のことを指します。

特に不動産投資では初期投資が大きくなりがちで、購入した物件がすぐに収益を上げるとは限りません。

万が一のリスクに備え、余裕を持って投資を行うことが大切です。

生活費を切り詰めてまで投資を行うと、リスクが現れた際に対応が難しくなるため、家計が厳しい方は不労所得作りを控えるべきでしょう。

元本保証を求めている方

投資においては、元本が保証されることはほとんどありません。

不動産投資も例外ではなく、市場の変動や物件の状況によっては投資した額を回収できないリスクが常に存在します。

元本保証を求める方にとっては、このようなリスクを取ることが精神的にも負担となり、投資の継続が難しいでしょう。

安定した収益を求めるのであれば、リスクの少ない投資方法や他の資産形成の方法を検討することをお勧めします。

不動産投資は高いリターンを得ることが可能ですが、それには相応のリスクが伴うことを理解し、納得の上で投資を行うことが重要です。

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不労所得の仕組み作りを成功させるには?

不動産投資をはじめ、株式投資やFXなど、多岐に渡る不労所得を始めるときは、常についてくるリスクに目を向けながら、対策を講じる必要があります。

リスク対策は、不労所得の手法ごとに対策を講じる必要がありますが、これから紹介する対策は、どの手法を選んだ場合でも必要になってきます。

なお、今回は不動産投資を例に仕組み作りを成功させるために設けるリスク対策を紹介します。

正しい知識・情報を集めていく

不動産投資で安定した不労所得を実現するためには、まず正確で信頼性のある情報を集め、必要な知識を身につけることが重要です。

市場の動向や法律の変更、税制の知識など、不動産投資には多岐にわたる知識が必要となります。

これらを怠ると、投資の判断を誤りリスクを高めることに繋がります。

また、不動産投資のノウハウを学ぶことで、リスクを管理しながら効率よく資産を増やすことが可能になります。

継続的に情報を収集し、正しい知識を身につけることが成功への第一歩です。

長期投資を基礎として運用していく

不動産投資においては、短期間での高リターンを狙うよりも、長期にわたって安定した収益を目指すことが重要です。

物件の価値は時間と共に上昇する傾向にあるため、長期的な視点で投資を行うことでリスクを分散し、安定したリターンを期待することができます。

また、長期投資によって、市場の短期的な変動の影響を受けにくくなり、計画的な資産形成が可能になります。

将来の不労所得を確保するためには、短期的な利益に目を奪われず、長期的な投資戦略を立てることが重要です。

分散投資を視野に入れて運用していく

投資リスクを軽減するためには、分散投資が効果的です。

不動産投資の場合、一つの物件や地域に投資を集中させるのではなく、複数の物件や異なる地域に投資を分散させることで、リスクを分散し安定した収益を目指すことができます

例えば、一つの物件が不調でも他の物件がカバーしてくれる可能性があります。

また、異なる種類の不動産に投資することで、市場の変動に強いポートフォリオを築くことが可能です。

分散投資を行うことで、リスクを抑えつつ安定した不労所得を得ることが可能になります。

不労所得は誰もが目指せる収入源だがリスク対策を講じる必要がある

不労所得とは、働かずとも得られる収入のことを指し、多くの人々がその魅力に惹かれています。

確かに、不労所得を得ることができれば、時間とお金の自由を手に入れることが可能となり、豊かな生活を送ることができます。

しかし、その反面で投資にはリスクが付きものであり、知識不足や情報の誤りが大きな失敗に繋がることもあります。

したがって、不労所得を目指す上で重要となるのは、リスクをしっかりと理解し、適切な対策を講じることです。

資産を守りながら安定した収入を得るためには、投資教育を受け、正しい情報をもとに冷静な判断を下す必要があります。

不労所得を目指すことは誰にでもできますが、成功への道はリスク管理から始まります。