不動産投資に向いている人と不向きな人の違いとは？

不動産投資は、長期的に安定した収益が築ける投資手法です。

しかし、不動産投資を始めたからといって、誰もが安定した収益を築けているわけではありません。

投資を行って儲けが出ている人がいれば、儲けが出ない人もいます。

今回は、不動産投資を行って儲けが出ている方を「不動産投資に向いている方」、儲けが出ていない方を「不動産投資に向かない人」とし、それぞれの違いを性格と属性の面から解説してきます。

不動産投資に向いている人の特徴

ここでは、社会的地位や収益、職業といった「属性」の観点から不動産投資が向いている方の特徴を紹介します。

高収入

高収入者は金融機関の融資審査で有利になる傾向があります。

高い収入は、返済能力の指標となり、多額の融資を受けやすくなります。

勤続年数が長い

安定した職歴は、長期にわたるローン返済能力の証明となります。

長い勤務歴は金融機関からの信頼を勝ち取りやすいです。

安定した職業

公務員や大企業の社員など、安定した職業に就いている人は、定期的で確実な収入があると見なされます。

これも融資審査において有利に働きます。

金融資産を保有

資産を保有していると、ローン返済の裏付けとして評価されます。

これは緊急時のリスクヘッジとしても重要な要素です。

長期的視野を持っている

不動産投資は短期間での利益よりも、長期にわたる安定したキャッシュフローを目指します。

そのため、長期的な視野で物事を見ることができる人が適しています。

勤勉で研究好き

不動産市場は常に変動しており、新しい情報を得ることが重要です。

自ら積極的に情報を集め、学ぶ姿勢が求められます。

真面目で几帳面

不動産投資は細部にわたる管理や計画が重要です。

細かい部分にも注意を払い、計画的に物事を進めることができる人が向いています。

決断力と行動力がある

不動産市場では、良い物件はすぐに他の投資家に購入されることがあります。

適切なタイミングでの迅速な決断と行動が成功の鍵です。

不動産投資に向いていない人の特徴

ここでは、投資に対する考え方や性格の観点から不動産投資に向かない人の特徴を紹介します。

初期コストの支払いに抵抗を感じる人

不動産投資は高額な資金が必要で、多くの場合、融資を利用して物件を購入します。

借り入れに対して抵抗を感じる人は、不動産投資のリスクを受け入れることが難しいかもしれません。

特に、個人資産のリスクを抱えることに不安を感じる人は不向きです。

リスクを一切負いたくない人

投資には必ずリスクが伴いますが、リスクを単に損失と捉えてしまうと、不動産投資は難しくなります。

リスクをマネジメントし、長期的な視野で利益を最大化する考え方が必要です。

リスクを恐れて行動できない人は不向きでしょう。

勉強をする意欲やスキマ時間がない人

不動産投資は、市場の知識や物件選定のスキルが重要です。

これらの知識や情報を得るためには継続的な学習が必要です。

学ぶ意欲がない、または学ぶ時間を取れない人は、不動産投資に向いていない可能性が高いです。

優柔不断な人

不動産投資では、物件の購入や売却など、大きな決断が求められます。

リスクとリターンを考慮した上で、適切なタイミングで決断できない人は、不動産投資のチャンスを逃すことが多くなります。

物件選定や投資戦略における迅速かつ的確な決断が必要です。

他人に合わせがちな人

不動産投資においては、他人の意見に左右されず、独自の判断を下すことが重要です。

営業の影響を受けやすい、または他人の成功体験をそのまま真似しようとする人は、自身の状況に合わない投資をしてしまう可能性があります。

属性が低い人

低収入、不安定な職業、短い勤続年数など、金融機関の融資審査に不利な属性を持つ人は、不動産投資での融資を受けることが難しいです。

これにより、必要な資金を調達することが困難になります。

不動産投資を実際におこなっている人の属性

実際に不動産投資を行っている人々の属性を詳しく見ていきましょう。

野村不動産ソリューションズ株式会社の「不動産投資に関する意識調査(第10回)」をもとに、不動産投資家のプロフィールを分析します。

年齢層は幅広く分布

不動産投資家の中で最も多い年齢層は50歳～54歳で、全体の18.4%を占めています。

45～49歳と55～59歳の層もそれぞれ17.9％となっており、これらの年齢層が大きな割合を占めています。

さらに、30代以下の投資家も約10％存在しており、若年層でも不動産投資に取り組む人が増えていることが分かります。

年収は1,000万円超が約7割

不動産投資家の約3割は年収1,000万円以下です。

内訳を見ると、～600万円が11.4％、601～800万円が7.9％、801～1,000万円が9.6％となっています。

これは不動産投資が高所得者だけのものではなく、中所得層でも行われていることを示しています。

職業は比較的バラバラ

不動産投資家の約半数は「会社員」で、これが最も多い職業です。

これに次いで「不動産経営」が9.5％を占めており、専業で不動産投資を行う人は全体の約1割に留まります。

これは多くの不動産投資家が他の職業を持ちながら投資活動を行っていることを示しており、兼業不動産投資家が主流であることがわかります。

不動産投資で儲けができるかどうかは投資家本人の考え方・捉え方で変わる

ここまで、不動産投資に向いている人と向かない人の違いを、性格と属性の面から解説してきました。

投資を始めたいが、投資に向かない人の性格・属性に該当したという方は、投資に対する考え方や捉え方を大きく変えるだけで不動産投資の成功率が上昇していきます。

また不動産投資が向いている方も、現状に満足せず、先々を見通しながら投資計画に改善を加えて、収益の安定性を図りましょう。

不動産投資の成功は、投資家本人の考え方・捉え方1つで大きく変わってきます。