マッチングアプリ投資詐欺の手口とは?主な被害事例と相談方法

Published On: 2024年04月02日Categories: 初心者向け
マッチングアプリ投資詐欺の手口とは?主な被害事例と相談方法

近年、マッチングアプリで投資に関する勧誘が相次いでいます。

コロナ禍により、マッチングアプリを恋活や婚活などの目的で利用する方も多いでしょう。

しかし、恋愛感情を抱かせて、投資話をもちかけるケースも少なくありません。

そこで今回は、マッチングアプリのよくある被害事例や投資勧誘の特徴、投資詐欺に遭った場合の相談方法について解説します。

マッチングアプリの利用者は近年増加中

マッチングアプリとは、目的が同じ人をマッチさせるアプリを指します。たとえば、共通の趣味や職業、恋愛、婚活など、幅広い目的で利用されます。

一般的には、恋人を探したり、婚活を目的に利用するケースが主流です。

恋活アプリや婚活アプリ、デートアプリは、様々な企業から様々なタイプのものが多数登場しています。

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マッチングアプリのメリットとしては、普段出会えない人に出会えること、同じ趣味や目的の人と出会えることなどです。

また、マッチングアプリを含む婚活サービスを使って結婚をした人の数も増加しており、リクルートブライダル総研「婚活実態調査2023」によると、2022年に結婚をした方のうち、婚活サービスを利用した人の割合は全体の32.7%、そのうち、婚活サービスを通じて結婚した割合は47.0%で、全体の約15.4%がマッチングアプリなどのサービスがきっかけで結婚しています。

リクルートブライダル総研「婚活実態調査2023」

出典:リクルートブライダル総研「婚活実態調査2023」

マッチングアプリのよくある投資詐欺事例

マッチングアプリは現在の独身者にとって、出会いに導くツールである一方、ユーザー心理を利用して詐欺をおこなうケースも増えています。

特に、投資のウマい話を持ち掛けて、お金をだまし取るケースは近年様々な手口がおこなわれており、注意が必要です。

ここからは、マッチングアプリを使った投資詐欺のよくある事例を紹介していきます。

食事に誘われてビジネススクールの入会をさせられる

マッチングアプリで意気投合し、食事をすることになったものの、楽しみにしていた食事の際に「お金を一緒に稼ぎませんか?必ず儲かるパターンがあり、稼ぐにはスクールに通う必要がある」「投資に詳しい人を紹介する」などと、スクールへの入会に関する勧誘をさせられるといったケースです。

「お金がないから通えない。」と断った場合でも、消費者金融でお金を借りるように指示されるケースも少なくありません。

「すぐに取り戻すことができる」「みんなも最初は借りて始めている」などと、言葉巧みに誘導するため、注意が必要です。

また、入会するとすぐに連絡が取れなくなるケースもあります。

つまり、紹介料目当てで勧誘することがほとんどです。

このように、スクールの勧誘は、紹介すると紹介料が支払われるケースもあり、被害者が加害者になることもあります。

一方、マッチングアプリによる詐欺では、本人が現れず、別の人物が現れるケースもあるので注意しましょう。

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恋愛感情を抱かせてから投資話をもちかける

マッチングアプリで異性と知り合い、SNS等でもやり取りを重ねて恋愛感情を抱かせます。

時間をかけてやり取りしていくうちに、少額の投資話をもちかけられます。

最初は利益が出る場合もあるため、見せ金として本当に振り込まれることもあるのです。

しかし「2人の今後のために投資でもっと稼ぐ必要がある」などと、言葉巧みに取引所を伝え、送金させるケースもあります。

また、出金の際は、税金や保証金などの名目で振り込みを求められる場合もめずらしくありません。

恋愛感情を利用し、次々に振り込ませる手口も多く発生しているため、注意が必要です。

外国人を名乗る人から投資話をもちかけられる

SNS等で不自然な日本語による、投資話をもちかけられるケースが相次いでいます。

仮想通貨による投資詐欺では、出金するための手数料を求められたり、所得税を支払うように要求されることもあるのです。

参考記事:北海道ニュースUHB「ドル替えしてビットコインに」インスタグラムで”シンガポール人の女”から儲け話 50代男性 現金180万円だまし取られる」

こうした、いわゆる国際ロマンス詐欺は、仮想通貨などの投資詐欺が増加傾向にあります。

国民生活センター「ロマンス投資詐欺が増加しています!-その出会い、仕組まれていませんか?-」

国民生活センター越境消費者センター(CCJ)の調査によると「出会い系サイトやマッチングアプリ等に関する年度別相談件数」として、2018年度は12件(うち投資等に関する相談は2件)、2019年度は25件(うち投資等に関する相談は5件)、2020年度は109件(うち投資等に関する相談は84件)、2021年度は12月31日までで187件(うち投資等に関する相談は170件)となっています。

出典:国民生活センター「ロマンス投資詐欺が増加しています!-その出会い、仕組まれていませんか?-」

暗号資産交換業者は、金融庁・財務局の登録が義務付けられています。これらの詐欺業者は、実態が不明で資金を取り戻すのが困難です。

マッチングアプリに関する投資勧誘の特徴

ここでは、マッチングアプリに関する投資勧誘の特徴について解説します。

必ず儲かると断言する

「絶対稼げる」「100%儲かる」など、ノーリスクかのように投資話をもちかける場合は、投資詐欺である可能性が極めて高いです。

投資にはリスクがつきものです。絶対に稼げるとは言い切れません。

セミナーやスクールの勧誘

知り合った異性の中には、セミナーやスクールの勧誘をされる場合も少なくありません。

恋愛感情を抱くと勧誘に応じることもあるため、注意が必要です。

食事の際に投資話をもちかけられるかもしれません。

簡単に儲かる話は詐欺である可能性が高いので、はっきりと断りましょう。

マッチングアプリで投資詐欺に遭った場合の相談方法

投資詐欺に遭った場合には、早めに相談することが大切です。

国民生活センターに相談する

国民生活センターでは、マッチングアプリの投資詐欺に関する報告が相次いでいます。

ホームページには、トラブルの特徴や手口が公開しており、注意喚起を行っています。

「消費者ホットライン」188番に相談する

投資詐欺に遭った場合は、消費者ホットライン(局番なし)の『188』に相談するのも一つの方法です。

郵便番号等を入力することで、近くの市区町村や都道府県の消費生活センター等の消費生活相談窓口を案内してもらえます。

弁護士に相談する

騙し取られたお金については、被害者1人で回収するのは困難です。法律の専門家である弁護士に相談するのもよいでしょう。

不信感を持ったら自己解決せずすぐ相談

マッチングアプリの投資詐欺では、食事に誘われてビジネススクールの入会や恋愛感情を抱かせてから投資話をもちかけるケースも少なくありません。

必ず儲かると断言したり、執拗な勧誘などがあれば、投資詐欺の可能性が高いです。

実際、投資詐欺に遭った場合は、国民生活センターや消費者ホットラインなどに相談するとよいでしょう。

また、騙し取られたお金は1人で回収するのは困難なので、法律の専門家である弁護士に相談しましょう。