不動産投資を小さく始める方法4選!少額から投資を始めるメリットや注意点を解説

Published On: 2024年04月02日Categories: 初心者向け
不動産投資を小さく始める方法4選!少額から投資を始めるメリットや注意点を解説

不動産投資と聞くと、マンションやアパートを購入しなければならないから多額の資金が必要だと思う人も多いと思います。

しかし、不動産投資には少額で始めることができる方法があります。

小さく始めることができる不動産少額投資では、一般的な不動産投資に比べて、小さな金額で安定した収入が期待できるので資金面で不安がある人にはお勧めです。

この記事では不動産投資を小さく始める方法を4つ紹介してから、少額不動産投資を始めるメリットやデメリット、注意点を解説していきます。

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小さく始めることができる不動産投資4選

小さく始めることができる不動産投資としては、次の4つが挙げられます。

  • J-REIT(不動産投資信託)
  • 不動産投資型クラウドファンディング
  • 区分マンション投資
  • 不動産小口化商材

少額不動産投資では、マンション1棟などをそのまま購入することはなく、少ない資金で不動産投資の利益を得ることができます。

それぞれの特徴を解説します。

J-REIT(不動産投資信託)

J-REITの仕組み

J-REITは、不動産会社が取り扱う金融商品で、投資信託の1種です。

不動産投資会社が証券会社を通して資金を集めて不動産を運用し、得た家賃収入を投資金額の割合に応じて配分します。

J-REITは数万円からの少額投資が可能で、不動産としてはマンションやホテル、商業施設など様々です。

J-REITは不動産投資会社が運用してくれるため、投資や不動産の運用知識はほとんど必要ありません。

運用中のリスク管理もすべてやってもらえるので、手間をかけずに運用できるメリットもあります。

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不動産投資型クラウドファンディング

不動産クラウドファンディング

不動産投資型クラウドファンディングは近年人気になっている投資方法です。

クラウドファンディング事業者が提示する不動産に1口1万円から投資して、運用して得た利回りを出資者に分配する仕組みです。

インターネットのサイト上で簡単に投資できるため、誰でも始めることができます。

また不動産を運用するのは事業者なので、完全に任せることができます。

利回りは10%前後と高い案件も多く、人気のある案件は販売開始から数時間で出資金額が埋まるほどです。

最少1万円から始めることができるので、リスクも少ないです。

不動産小口化商材

不動産小口化商材

不動産小口化商材は、1つの物件に対して複数の出資者が投資して物件を購入する仕組みです。

最低なら1口数万円程度から投資可能で、出資額に応じて家賃収入などの利益が分配されます。

不動産小口化商材の所有権は出資者で、不動産を共同所有することになるので、REITや不動産投資型クラウドファンディングとは異なります。

また不動産の運用は不動産会社に任せることができるので、運用中に負担になることはありません。

不動産の一部を所有することになるので、相続税対策としても有効です。

区分マンション投資

区分マンション投資とは、マンションの1室を購入して貸し出すことで家賃収入を得る方法です。

不動産を購入するのである程度費用負担がありますが、ローンを組めば月々数万円で済むため少額不動産投資として人気があります。

区分マンション投資はマンション一棟投資に比べて管理しやすい特徴があり、不動産知識が少ない人にもそれほど問題が発生することがありません。

またローンを組む時には団体信用保険に加入する必要があるので、生命保険の代わりにすることもできます。

REITや不動産投資型クラウドファンディングよりも利益を出しやすいため、多少資金に余裕がある人におすすめです。

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不動産投資を小さく始めるメリット

不動産投資を小さく始めると、次のようなメリットがあります。

  • ローンを組まなくていい
  • 空室時のリスクが低い
  • 物件管理をする必要がない

少額投資では不動産を直接管理することが少なく、手間をかけずに運用できます。

以下にそれぞれのメリットを解説します。

ローンを組まなくていい

不動産投資は基本的にローンを組んで始めることが多いですが、少額投資であればローンを組む必要があります。

個人情報によってはローンの審査に通らないなどの問題も発生しがちな不動産投資ですが、ローンを組まなくていいので簡単に始めることができます。

また不動産投資でローンを組むと、一般的な住宅ローンより金利が高い不動産投資ローンを組むことになるので、返済するための金額も高くなります。

できるだけリスクを減らしてローンを組まずに始めたい人は、少額投資がおすすめです。

空室時のリスクが低い

不動産投資の一番大きなリスクは、入居者が入らない空室リスクです。

空室になると家賃収入が0になってしまうので、空室が増えると赤字経営になる可能性もあります。

毎月のローン返済費を自己資金で支払わないといけないこともあるので、空室リスクの影響を受けづらい少額投資は非常におすすめです。

少額不動産投資では、ほとんどの場合で空室が出ても出資者の利益が守られるようになっています。

物件管理をする必要がない

通常の不動産投資では所有する物件の運用では共用部分や設備の管理をする必要がありますが、少額不動産投資では手間をかけずに運用できます。

物件管理は不動産会社や管理会社がしてもらえるので、運用中に時間を取られることもありません。

また、物件管理に関する知識を付けなくてもいい点もメリットです。

不動産投資を小さく始めるデメリット

不動産投資を小さく始めるとメリットも多いですが、次のデメリットもあります。

  • リターンが少ない
  • 手数料負担の影響が大きい

少額で始められる不動産投資はリスクが低くなる代わりに、得られるリターンも小さくなる点は理解しておきましょう。

以下にそれぞれのデメリットを解説します。

リターンが少ない

少額で始める不動産投資では、投資している金額自体が少ないため、数百万以上の利益を得ることができません。

少額投資では掛け金によりますが、月に数万円の利益が限界です。

そのため、高収入を期待する人は少額投資に向いていません。

できるだけリスクを抑えて投資をしたい人には、少額不動産投資は最適です。

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手数料負担の影響が大きい

少額で始める不動産投資は、利益に対して手数料の比率が高くなることが多いです。

例えばREITや不動産投資型クラウドファンディングでは、利益が出ても手数料が引かれるためそのまま利益が貰えるわけではありません。

場合によっては手数料が高く、利益が出たのに赤字になることもあります。

手数料は少額投資を運営する会社ごとに異なるので、できるだけ条件の良い会社を選ぶことも重要になってきます。

不動産投資を小さく始める際の注意点

不動産投資を小さく始める際は、次の点に気をつけましょう。

  • 人気の物件は応募が殺到する
  • 募集人の情報も集める
  • ある程度の資産は準備しておく

少額投資を始める場合でも、上記のポイントに気を付けなければ損失が出ることがあります。

以下にそれぞれの注意点を解説します。

人気の物件は応募が殺到する

少額不動産投資では、投資先が限定されています。

そのため人気の物件は特に応募が殺到しやすく、準備していなければ応募できないこともあります。

情報収集をしていないと人気の物件に出会うこともできないため、SNSなどを活用して情報を集めておきましょう。

募集人の情報も集める

少額不動産投資は事業者が物件を運用してくれることが多いですが、中には正規の募集人ではないこともあります。

物件情報を良く調べてみると土地がないなどの詐欺も多発しているので、募集人が信頼できるかどうかを確認しておきましょう。

公式HPなどを確認すれば、これまでの実績を確認できます。

詐欺まがいの募集人の提示する物件情報は有利な利回りを提示していることが多いので、利回りだけで決めないことも大切です。

ある程度の資産は準備しておく

少額不動産投資はローンを組まずに始めることができる投資ですが、ある程度資金を準備してから始める方が良いです。

世界情勢によっては土地や投資物件の価格が暴落することもあるため、突発的なリスクには備えておきましょう。

特に区分マンション投資の場合は損失も大きくなりがちなので気をつけましょう。

不動産投資を小さく始めるとローリスクローリターンの安定した投資ができる

不動産投資を始める際、大きな資本を必要とする直接投資と比較して、REIT(不動産投資信託)や不動産投資型クラウドファンディングは小額から始められる選択肢として注目を集めています。

これらの方法は、一般的な不動産投資のように大きなローンを組む必要がないため、参入障壁が低く、リスクを抑えた形で不動産市場に足を踏み入れることが可能です。

特に初心者や小規模な資金を投資に回せる人々にとって、このアプローチは魅力的です。

REITは多様な不動産に分散投資を行うことができ、株式のように比較的容易に購入・売却が行えるため、流動性も高いという特長があります。

また、不動産投資型クラウドファンディングは、特定のプロジェクトに小額投資することで、直接的な不動産投資に近い経験を積むことが可能ですが、投資額が小さければその分だけリターンも限定的になることを念頭に置く必要があります。

しかし、これらの投資方法は、大規模なキャピタルゲインを期待するよりも、むしろ分配金や利息収入による定期的なキャッシュフローを目的としています。

そのため、安定した収益を求める投資家にとって理想的な選択肢と言えます。

さらに、直接的な不動産投資のように物件管理の手間がかからないため、投資にかける時間や労力を大幅に削減できる利点もあります。