不動産投資は、まとまった資産が形成された後におこなうことが多く、始める年齢は比較的高めになりがちです。

しかし、若いうちから不動産投資を始めておけば、失敗する余地もありますし、経験を積める期間も長くなるため、30代・40代になってから始めるよりも有利な部分は多数あります。

一方で、早いタイミングで不動産投資を始めるリスクにも注意をする必要があります。

この記事では不動産投資を若いうちに始める際のメリットやデメリットを紹介して、さらに始める際の注意点を解説します。

不動産投資を若いうちに始める人の割合は1割未満

不動産投資に限らず、金融資産で資産運用をしている人の割合は20代~60代で約3割と言われています。

その中でも投資をしている20代は1割程度とされており、投資を始めている20代の人も一定数いることが分かります。

しかし、不動産投資は初期費用が高く、ある程度資産を保有していなければスタートしにくいため、20代で不動産投資を始めている人は全体の1割未満だと考えられます。

不動産投資を若いうちに始めるメリット

不動産投資を若いうちに始めると、次のようなメリットがあります。

  • 長期間の資産形成ができる
  • 投資スキルを付けられる
  • ローンを長く設定できる

不動産投資を始めることで収入面以外にも、スキル面として身に着けることができるのは大きなメリットです。

以下にそれぞれのメリットを解説します。

長いスパンで資産形成ができる

不動産投資はそもそも、長期間かけて運用することで大きな結果が見込める投資方法です。

そのため20代から始めておけば、より長い期間かけて資産形成ができます。

不動産投資には豊富な資金が必要なので20代の方は不利ですが、ローンの融資を上手く活用すれば補うことが可能です。

投資スキルをつけられる

若いうちに不動産投資を始めると、投資スキルを身に着けることができます。

現在はインターネットの記事などで投資の知識を付けることができますが、実際に不動産投資を始める人とは経験の差が出ます。

空室が出づらい物件選びなどは知識だけでは判断できない部分があるので、将来的に続けられる投資としてもおすすめです。

また不動産投資の経験があれば、2件目の融資審査に通りやすくなるメリットもあります。

1件目は安定性を重視した物件を選んで運用しておくだけでも、経営状態が良いことが融資審査に影響するため価値があります。

ローンの返済期限を長期に設定できる

若いうちから不動産投資を始めることで、ローンの返済期限を長期に設定できるメリットもあります。

ローンを長期間で組めれば無理な返済プランにはなりづらく、資金繰りも安定しやすくなるので非常に魅力的です。

また、働き盛りの時期をローン返済に充てられるということで、金融機関がおこなうローン審査でも若いうちに申し込むほうが有利に働きやすいです。

不動産投資を若いうちに始めるデメリット

不動産投資は若いうちに始めるとメリットも多いですが、次のようなデメリットもあります。

  • ローンの審査に通りづらい
  • 借入比率が高くなりやすい
  • 初期費用が負担になりやすい

不動産投資は費用が高く、20代で始めると負担が大きくなるので注意が必要です。

以下にそれぞれのデメリットを解説します。

ローンの審査に通りづらい

若いうちに不動産投資を始めようとした際に、最も大きな障害となるのはローンの審査です。

不動産投資ローンは購入する物件を担保にするので、物件の評価額や収益の安定性を調査されます。

さらに個人の年収や勤続年数も合わせてチェックされ、20代の人はこれらの個人信用情報が不利に働きます。

特に勤続年数は20代では必ず短くなってしまう上、若いうちはまだ転職する可能性も高くなるので信用情報としては不利に働きます。

20代で不動産投資を始める場合、できるだけ融資を受けやすい金融機関を探すことも重要です。

借入比率が高くなりやすい

物件の購入資金はローンを組むことができますが、一部は頭金として支払うことが多いです。

その際、貯蓄額が比較的安い20代の人は頭金の金額が安くなってしまうので、相対的に借入比率が高くなってしまいます。

頭金は300万円程度準備しておくことが一般的で、それ以下ではローン審査にも影響する可能性があります。

借入比率が高くなってしまうと、支払う利息が高くなってしまうので、利益が減ってしまいます。

初期費用が負担になりやすい

不動産投資を始める際には、融資保険料や仲介手数料などの初期費用が掛かります。

初期費用は一般的に不動産購入価格の3%が相場となっているため、ローンを組んで始めるとしても負担になりやすいです。

また、フルローンで物件を購入しない場合はさらに頭金の支払いもあるので、合計で400~500万円程度が初期費用としてかかる計算となります。

ある程度資金面に余裕がなければ始める際の負担が大きくなるので気をつけましょう。

不動産投資を若いうちに始める際の注意点

不動産投資を若いうちに始める場合、次の点には注意しましょう。

  • 知識不足にならないように勉強する
  • オンラインで完結させない
  • 資金面で不安があるなら無理に始めない

不動産投資を若いうちに始める時は、上記の点に気を付けていないと失敗することもあるので気をつけましょう。

以下にそれぞれの注意点を解説します。

知識不足にならないように勉強する必要がある

若いうちに不動産投資を始めた人は、不動産の基礎知識が不足しがちです。

知識が不足していると物事の判断基準が曖昧になるので、後から失敗したと感じることも増えます。

例えば利回りには「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があり、不動産物件を探すサイトで紹介されているのは表面利回りです。

表面利回りだけで判断すると以外と支出が多く利益が出ないこともあるので気をつけましょう。

若いうちに不動産投資を始める際は、不動産知識をつけながら進めることを意識しましょう。

オンラインで完結させない

不動産投資を始める際は、オンラインの情報収集だけで完結させないことも重要です。

物件の情報から購入手続きまでオンラインで進めることができるサイトもありますが、良い物件を選ぶためには現地に足を運ぶことも重要です。

近隣住民の様子や周辺環境、物件の日当たり情報など現地でしかわからない情報を踏まえたうえで、物件を選択しましょう。

実際に目で見てみると入居者が入りづらい特徴が見つかることもあるので、オンラインだけで完結させるのは非常に危険です。

資金面で不安があるなら無理に始めない

不動産投資は初期費用から物件費用まで高額なので、資金面に不安があれば無理に始めるのはおすすめしません。

フルローンで始めることができる金融機関もありますが、その分借入比率が高くなってしまうと利息も高くなってしまいます。

そのため、資金面で不安があれば、30代・40代から不動産投資を始められるように資金を蓄えておくことをおすすめします。

その間に不動産知識を付けると始めてからの悩みも少なくなるので、イチかバチかで始めるのは避けましょう。

不動産投資を若いうちに始める時は資金面に注意

不動産投資は若いうちに始めることができれば、資産形成の期間が延びるなどのメリットがあります。

ローン返済期間も調整しやすい特徴もあるので、資金面に余裕がある人にはお勧めです。

しかし、20代で始めるとローンの審査に通りづらい、頭金の金額が少なくなって借入比率が高くなるなどのデメリットがあります。

資金面で余裕がない場合は無理に始めようとせず、ある程度資金と知識をつけてから始めることをおすすめします。