不動産投資はインフレ対策になる?3つの理由とリスク・景気に影響されない運用方法を解説

Published On: 2024年04月02日Categories: 初心者向け
不動産投資はインフレ対策になる?3つの理由とリスク・景気に影響されない運用方法を解説

世界情勢や経済の変化によって大きく値動きする投資が多い中、インフレ強い不動産投資は幅広い方にとって魅力的です。

インフレから資産を防御する手段としても不動産投資は有効で、エリアや物件をきちんと選定することで、経済の変化に負けにくい資産運用が可能になります。

ここからは、インフラと不動産はどのような関係があるのか、不動産投資がインフラ対策となる理由について、分かりやすく解説していきます。

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不動産投資がインフレ対策になる理由

不動産がインフラに強く、不動産投資がインフラ対策になると言われる理由は一体どこにあるのでしょうか。

不動産投資とインフレの関係を理解しておくことで、不動産投資を始めるメリットが分かりやすくなります。

以下にそれぞれの理由を解説します。

インフレに合わせて価値が上がる

不動産の価値は、インフレによって相対的に上がると考えることが出来ます。

資産には「金融資産」と「実物資産」の2種類がありますが、不動産などの実物資産はそのものに資産価値がある“モノ”なので、金融資産と比較すると景気の影響をダイレクトに受けにくいという特徴があります。

例えば、購入価格がもともと3,000万円だった物件がインフレで3,500万円に値上がりした場合、お金の価値は500万円分下がり、相対的に物件の価値は上がったと考えることが出来ます。

この仕組みこそが、インフレに実物資産が強く、金融資産が弱いと言われる根本的な要因です。

資産価値が急激に減らない

不動産は大きく分けて土地と建物の2種類がありますが、土地に関しては立地・利便性・日照条件・接道条件によって資産価値は概ね決まり、かつ時間の経過に応じて変動しにくいです。

建物の価値は築年数によって減少していきますが、設定された法定耐用年数に応じて緩やかに下落していくので、予想以上のスピードで資産価値が下がるということはありません。

外的要因によって急激に下がるようなことはないので、比較的安心です。

入居率や家賃収入の増加を狙える

賃貸物件の家賃は景気が好調だったとしても頻繁に値上がりする訳ではないため、インフレで人々の収入が増えると、相対的に買い手市場となります。

比較的高級とみなされていた物件も買い手が付きやすくなるため、家賃収入の増加が狙えます。

エリアやタイミングによっては、敢えて強気の家賃設定をするのも一つの手です。

インフレに影響されてしまう投資物件の特徴

不動産投資はインフレなどの景気変動に強いというのが一般的な見解ですが、ものによっては経済の影響をダイレクトに受けてしまうケースもあります。

ここからは、インフレ対策で不動産投資を始めたいなら購入を回避すべき物件の特徴を解説していきます。

ニッチな目的で運営される物件

インフレ対策を目的として不動産投資をおこなうなら、貸しに出しやすく、かつ売りやすいマンションがおすすめです。

戸建ては流動性が低いため、リスクを分散できないのが難点となります。

また、民泊など特定の目的で運用される投資物件は、経済変化によるトレンドの変化により、一気に需要がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

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交通の便が悪い物件

不動産投資がインフレに強いといわれる理由は、不動産そのものの資産価値が経済状況にかかわらず維持しやすいためです。

しかし、交通の便が悪い物件や、周辺に商業施設や医療・教育施設が満足にないエリアの物件などは、資産価値を維持しにくいので注意が必要です。

経済状況を気にせずに物件を運用するには、まずはアクセスの良さにこだわった物件選びをすることをおすすめします。

築古の物件

物件選びでは、築年数にこだわるのも重要なポイントです。

築年数が経過している物件は、アクセスが悪い物件と同様で資産価値が下がりやすいため、インフレに強い資産であるとは言い切れない面があります。

築古の物件は初期費用が安いために利回りが高くなりがちですが、実際は上記のように経済変化に弱い面があるほか、入居者が付きにくく収益化が難しいため、特に初心者にはおすすめしません。

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インフレに影響されない不動産投資のポイント

インフレなどの経済状況に影響されないためには、不動産投資のポイントを抑えた運用が重要となります。

ここからは、経済状況に左右されない投資のコツについて、解説していきます。

ポイント①空室対策をおこなう

経済状況に左右されないためには、まずは入居率を上げることが大切です。

入居者からの人気が高く、快適に暮らしている物件は、景気の変化に関わらず継続して収益をあげることが出来ます。

空室を作らないためには、部屋のリフォームや共用部分の見直しをおこないながら、しっかりと魅力的な物件になるように努力をしていくことが大切になります。

また、空室が出たら入居募集の広告を出すなど、状況に応じてスピーディな対応をすることが大切です。

ポイント②管理維持対策をおこなう

上記と関連して、オーナーが積極的に物件の管理維持をすることも大切です。

定期的な検査や、経年劣化した部位の修繕・リフォームなどをしっかりとおこなっていくことで、資産価値の減少を抑えることが出来ます。

建物の機能を健全に保つこともそうですが、外観をきれいに保つことも、入居率の維持のためには重要なポイントです。

ポイント③ポートフォリオを作成しておく

自分の資産状況を管理するために、ポートフォリオを作成することも大切です。

ポートフォリオを作成することで、不動産の収益状況が確認できるので、キャッシュフローの悪化を防ぐことができます。

特に不動産投資をいくつか始めている人は、それぞれの収益がどの程度が分からなくなってしまいガチです。

いつどこで費用が発生しているのか確認するためにも、ポートフォリオの作成は必須です。

正しい不動産投資でインフレ対策をおこなう

インフレが進行する経済環境の中で、不動産投資は有効な対策の一つとされています。

不動産の資産価値は、長期的に見て下がりにくい傾向にあり、物価上昇とともに家賃収入が増加する可能性が高いためです。

これにより、購買力の低下を防ぎながら、安定した収益を確保することが可能になります。

ただし、不動産投資を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。

まず、不動産投資におけるリスク管理が重要です。空室リスクや流動性リスクは、不動産投資において常に考慮すべき要素です。

適切な立地の選定、質の高い物件の選択、そして適切な賃料設定によって、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。

また、インフレ対策として不動産投資を行う場合、短期的な利益ではなく、長期的な視点での収益性を重視することが重要です。

不動産市場の状況は変動するため、市場分析と情報収集に努めることも必須です。

経済状況、金融政策、人口動態など、不動産価値に影響を与える多くの要因を常にチェックし、柔軟に投資戦略を調整する必要があります。

加えて、不動産投資をインフレ対策として行う際には、専門家のアドバイスを受けることも有効な手段です。

経験豊富な不動産アドバイザーやファイナンシャルプランナーと協力することで、市場の変動に強い投資プランを立てることができます。