大学生の投資がおすすめできないと言われている理由と対処法について解説
大学生になると「投資に興味がある」「少額なら始めてみたい」などと、思う方も多いでしょう。
周囲で投資に手を出して、まとまった金額を得る同世代の友達などが現れるケースも多いです。
しかし、投資にはさまざまなリスクが生じるため「投資はやめておいた方が良い」などの声もあります。
そこで今回は、投資におけるリスクや大学生の投資がおすすめできないと言われている理由、よくある投資詐欺の事例、大学生が投資を始めるメリット、大学生が投資を始める注意点について解説します。
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大学生の投資がおすすめできないと言わている理由
ここでは、投資が持つリスクを絡めて、大学生に投資をおすすめしない理由を解説します。
知識が乏しいまま投資をしがち
投資を始めたばかりの時期は、知識や経験が浅いため「儲ける」ことに集中しがちです。
そのため儲けたいという気持ちが強く、ハイリスクな投資に手を出してしまうと、大きな利益を得られる可能性がある反面、損失も大きくなります。
こうした学生心理を利用して、「ハイレバレッジだけど、失敗率の低い手法がある」という文句で詐欺を行うケースも多くあります。
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収入が不安定である
多くの大学生の収入源はアルバイトによるものが多いです。
アルバイトの種類によって収入は異なりますが、安定した収入を築くのは難しいです。
親からの援助や奨学金などがあったとしても、必ずしも収入が安定しているわけではありません。
このような状態で継続的な投資運用を行うと、いつか大きな事件に巻き込まれる可能性があります。
投資詐欺のターゲットに遭う
SNS等で投資詐欺の被害に遭う学生も少なくありません。
学生は社会人と比較すると知識や経験が浅いため、詐欺とは気づかないうちに騙されやすい傾向にあります。
また、学生を騙して、周辺にいる学生の友人へ詐欺を持ち掛けさせる、ネズミ講のようなシステムの組織も多々あります。
よくある投資詐欺の事例
ここでは、大学生を狙った投資詐欺の事例について紹介します。
自動売買ツール・予測ツールの勧誘
FX取引や暗号資産取引などで、チャートの推移に応じて自動売買・自動予測してくれるツールを購入すれば、必ず儲かるという勧誘を受けるケースもあります。
購入者も自動予測ツールを他の友達に紹介して購入してもらえれば、紹介料が入るというネズミ講手口もあります。
「投資は敷居が高いが、この○○を使えばほぼ自動で儲かる取引ができる」といった謳い文句で、投資知識に乏しいが興味のある初心者を騙そうとする事例が多いです。
セミナーや合宿を利用した詐欺
セミナーや合宿と称した高額なイベントを行い「必ず儲かる」と信じ込ませ、人間関係を利用した詐欺により、被害に遭ってしまうケースもめずらしくありません。
ただし、こうしたセミナー・合宿は単に一攫千金を狙う学生を集めるもの以外にも、様々なパターンがあります。
例えば、「自分を変えて大手企業に必ず就職する」「学生生活を今まで無駄にしていた自分を変える」というような、表向きは自己啓発的な内容のセミナー・合宿も珍しくありません。
その中で、参加者に対してツールを買わせたり、ノルマを設定して友人に買わせるように仕向けたりするケースもあります。
情報商材の販売
出典:消費者庁「図表Ⅰ-1-4-11 SNS関連の消費生活相談件数の推移(年齢層別)」
投資に関連した情報商材の販売も被害の一つです。一例としては、「必ず儲かる投資の手法」などと題した講義動画が収録されているUSBを何十万円で販売する手口もあります。
情報商材は、購入した側も友達を紹介すると紹介料が入るため、被害者から加害者側になる場合も多いです。
大学生が投資を始めるメリット
ここまで投資のリスクについて紹介をしてきましたが、リスクだけでなくメリットもあります。
リスクヘッジをしっかりおこない、少額から投資をおこなえば、生きた経済の勉強に繋がることもあります。
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社会経済の勉強になる
投資を始めることにより、お金の流れや経済全体の動きを知ることができます。
例えば、株式投資では企業の業績や将来性なども知ることも可能です。
日頃から海外ニュースなどもチェックすることで、世界全体の経済状況を学ぶことができます。
リスク管理を学べる
投資にはリスクが伴いますが、リスク管理の考え方を学ぶことができます。
リスクを適切にコントロールすることで、損失を最小限に抑えることができます。
自分の金銭欲とどう付き合うかのマインドコントロールの方法も実践的に学べるため、将来に繋がるスキルを身に付けられます。
就活に役立つ
たとえば株式投資では、さまざまな企業を分析し、優良企業を選ばなければなりません。そのため、あらゆる業種の企業に詳しくなり、就職活動にも役立ちます。
また、投資をおこなう上で必要な国際情勢やマーケットの動向、経済情勢などを読み解く知識は、ほぼ全ての職種で役立つスキルといえます。
事前に知っておきたい投資のリスク
投資を始めたとしても、高確率で利益が出るわけではありません。
投資を介して得る利益は、徹底した自己管理とリスクヘッジを成した結果です。
ここでは、投資に伴うリスクを3つ紹介します。
株価変動リスク
株価は社会経済情勢や企業の業績、株式市場の需給関係などにより、上がったり下がったりする場合があります。
上場企業の不祥事が発覚すると、値幅制限の下限まで株価が下がる(ストップ安)こともめずらしくありません。
流動性リスク
不動産などは、資産価値の低下などで値下がりがおこっても、すぐに手放すことができません。
このように、現金以外の株や不動産などは、流動性が低いために円滑な取引が出来ずにコストがかさむ恐れがあります。
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金利変動リスク
たとえば不動産投資では、金利が上昇するとローン返済時の利息が増えて、返済負担が大きくなります。
このように、支出が増えることはキャッシュフローの悪化につながります。
また、金利が上昇して多くの方が家計を緊縮する場合、高額な投資商品の需要が下がる可能性もあります。
大学生が投資を始める注意点
最後に、投資を始める時の注意点を2点紹介します。
余裕資金で始める
原則、手元にある資金をすべて投資に費やすのは危険です。
大きな損失が出ると、生活費や学費などの支払いが困難になります。
始めた当初は、少額から慎重に行う必要があります。
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嘘の情報を信じない
投資には情報収集が欠かせませんが、近年ではSNSで流通している情報も含めて、真偽不明な様々な投資に関する情報があります。
どんな情報もまずは出元を探す、不明な情報は専門家に相談するという対応が重要になります。
その情報は信頼できる情報なのかを自分で判断する必要があります。
正しい情報と誤った情報を判断する能力が求められます。