元手50万円でも始められる投資はある?投資初心者に最適な投資方法と成功へのプロセス
資産運用で、投資を始めてみようと思っている人は急速に増えてきています。
しかし、投資には100万円近い元手がないと利益の獲得が難しいと思っている人もいます。
実際の投資は、元手が100万円も必要なく少額から始められる投資方法が複数あります。
もちろん、投資にはリスクが付いてくるので、元本を割ってしま可能性もあります。
今回は、元手50万円から始められる投資方法の紹介と併わせて、投資を失敗するケースや、成功に至るためのプロセスを解説して行きます。
元手50万円でも始められるおすすめの投資方法
元手が50万円あれば、投資方法の選択肢が広がり、様々な運用方法を利用することができます。
投資初心者でも無理なく始められる元手50万円の投資方法を紹介します。
今回ピックアップする投資方法は以下の6つになります。
- 株式投資
- 投資信託
- 上場投資信託(ETF)
- つみたてNISA
- iDeco
- 不動産投資型クラウドファンディング
株式投資
株式投資は、企業の所有権の一部を購入する形で資金を投資する方法です。
株式を所有することで、企業の利益の一部を配当として受け取ったり、株価上昇によるキャピタルゲインを獲得することが可能です。
しかし、株式価格は経済状況や企業の業績などによって変動するため、元手の50万円が増えるとは限らない点を理解しておくことが重要です。
また、株式投資を行うためには、証券口座を開設し、自分で株式を選び、購入・売却のタイミングを決定する必要があります。
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投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金を専門の運用会社が管理し、株式、債券、不動産などの多様な金融商品に投資することで利益を出すという仕組みです。
各投資信託は運用の目標や方針が明確に定められており、運用会社のプロの手によって資産が管理されます。
これにより投資初心者でも、分散投資を行うことが可能となります。
また、投資信託は小額から投資が可能なものが多く、元手50万円でも十分に始められます。
投資信託を行う際は、運用手数料として投資信託の利益から一定割合が引かれます。
投資信託の運用結果は必ずしも元本が保証されるわけではないため、投資のリスクを理解した上で行うことが必要です。
上場投資信託(ETF)
ETFは、特定の株価指数をなるべく正確に追跡するよう設計された投資信託の一種で、証券取引所に上場されています。
株式投資と同様に証券口座を開設する必要がありますが、ETFは1つの枠組みの中に複数の企業が入っているので、1つの投資で多数の企業へ投資が可能なわけです。
投資先が分散しているので、値下がりによるリスクを抑えることができます。
つみたてNISA
つみたてNISAは、2018年に開始された日本の制度で、年間40万円の投資に対する所得税が免除される積立投資向けの非課税制度です。
この制度は、主に投資信託による長期間の積み立て投資を対象としており、最大で5年間、投資利益にかかる税金が非課税となります。
つみたてNISAの特徴は、税制優遇効果と、長期的な視点で投資が行えることです。
少額でも継続的な投資を行うことで、長期的な資産形成を目指すことができます。
ただし、つみたてNISAで投資するためには、証券口座を開設し、投資信託を選択する必要があります。
iDeCo
iDeCoは、日本の公的年金制度と並行して利用できる個人型の確定拠出年金制度です。
この制度を利用することで、自分の負担金が所得控除されるため、税負担を軽減できます。
また、運用益も非課税となるため、長期的な資産形成に適しています。
なお、iDecoの運用は、投資信託や保険商品などから選ぶことができ、自身のリスク許容度や運用目標に応じて自由に組み合わせられます。
ただし、iDecoは年金制度であるため、基本的に60歳まで出金はできず、早期に資金を必要とする可能性がある場合には注意が必要です。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングは、多数の個人投資家が少額の資金を集め、一つの不動産プロジェクトに投資する方式です。
この形式を用いることで、従来大きな資金を必要とした不動産投資を、小額の元手から始められます。
インターネット上のクラウドファンディングプラットフォームを通じて、投資家は様々な不動産プロジェクトを比較・選択できます。
利回りやリスク、プロジェクトの期間など、投資条件も明確に表示されます。
プロジェクトが成功すれば、投資した資金に対する利益が投資家に還元されます。
ただし、不動産投資型クラウドファンディングは、プロジェクトが成功しないリスクも抱えています。
また、クラウドファンディングプラットフォームやプロジェクト提供者の信頼性も重要なポイントとなるため、投資前に十分な情報収集と検討が必要です。
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元手50万円の投資で失敗するケース
投資には利益が出るメリットだけでなく、元本割れしてしまうというリスクがあります。
どちらの結果になるかは、投資先の経営状況や国の経済状況・景気に左右される場面が多く、100%利益を得るということはできません。
ここでは、投資を行って損失を被るケースについて解説します。
損切をしない
投資は元々リスクを伴う行為であり、すべての投資が成功するとは限りません。
そうした中で、自身の投資が思うように成果を出さない場合でも、期待や感情に囚われて投資を続け、損切りをしないことは大きな失敗につながります。
損切りは、一時的な損失を確定することで、より大きな損失から身を守る重要な投資戦略です。
損切りを適切に行うためには、投資前に自身のリスク許容度を明確にし、その範囲を超えた損失が発生した場合には速やかに投資を撤退する、といったルールを設けることが有効です。
短期的計画で投資を行っている
短期間で大きな利益を追求する投資は、高いリスクを伴うことが一般的です。
株式市場などの金融市場は、短期間で大きく変動するため、短期的な視点での投資は予測が難しく、元本割れを引き起こす可能性が高いです。
一方、長期的な視点での投資では、経済全体の成長や企業の利益向上など、基本的な経済指標に基づいて資産価値が上昇することを期待します。
また、長期的な視点では、市場の一時的な変動から影響を受けにくいです。
資産計画を立てていない
投資における成功の鍵は、明確な資産計画を立て、それに基づいて行動することです。
資産計画を立てないで投資を行うと、市場の変動に流されやすくなり、適切な投資判断が難しくなります。
資産計画を立てる際には、自身の目標やリスク許容度、投資可能な期間などを考慮に入れる必要があります。
また、資産計画を立てた後でも、定期的に見直しを行うことで、自身の状況や市場環境の変化に柔軟に対応できます。
元手50万円で投資を始めるうえで気を付けること
投資を行うときは、資産を投じる投資方法が抱えているリスクを理解し、それに対処できる策を講じておくことで、リスク経験を図った運用が行えます。
ここでは、投資を始めるうえで気を付けることを紹介します。
投資を行う目的を明確にする
投資を行う上で最初に必要なことは、自分が何のために投資を行うのか、その目的を明確にすることです。
目的が明確でなければ、どの投資先を選ぶべきか、どの程度のリスクを取るべきか、またいつ売買すべきか等の重要な投資判断を適切に行うことが難しくなります。
例えば、あなたが老後の資金を準備する目的で投資を行うならば、安定した運用成果を上げられる投資先を選ぶことが重要です。
また、短期間で大きな利益を得ることを目指しているなら、高いリスクを伴う投資先を選択するのも1つの手です。
これらの選択は、投資の目的によって大きく変わります。
投資先を複数に分ける
投資先を複数に分けることは、リスクを分散させるための重要な戦略です。
すべての資金を一つの投資先に集中させると、その投資先が思わぬトラブルに見舞われた場合、大きな損失を被る可能性があります。
例えば、株式投資を行う場合、一つの企業の株だけを購入するのではなく、複数の企業の株を購入します。
これにより、一つの企業が業績不振に陥っても、他の企業の業績好調の影響でマイナス分を相殺することができます。
また、投資信託やETFなどを利用すれば、少額の投資でも簡単に投資先を分散させることが可能です。
元手を借金で補わない
借金をしてまで投資を行うことはリスクが高く、できるだけ避けるべきです。
借金をした上で投資を行うと、投資がうまく行かなかった場合でも借金の返済は求められます。
また、利息の負担もあります。
元手となる資金は、自分自身が所有する範囲内のものに限るべきです。
そして、投資に使用する資金は、日常生活に影響を及ぼさない範囲内であることが重要です。
収益が20万円以上で確定申告の提出が必須になる
日本では、投資から得た収益が年間20万円を超えた場合、確定申告を行う必要があります。
また、確定申告の提出を忘れると、過少申告加算税等の税金が発生します。
投資を行う際には、税務に関する知識も必要です。
確定申告の手続きは複雑で時間がかかることもあるので、投資開始時から確定申告についての知識を身につけ、必要な情報を適切に管理しましょう。
不労所得を得ると税金の支払いが必要?課税の条件と確定申告が必要なケースを解説
元手50万円で行う投資を成功させるプロセス
長期的視点で投資を行う
投資を行う際は、短期的な利益を追求するよりも長期的な視点を持つことが重要です。
市場は日々変動しますが、長期的に見ると経済は成長を続け、資産価値も上昇する傾向にあります。
長期投資は、一時的な市場の変動から影響を受けにくく、また、複利効果を最大限に活用することも可能です。
例えば、つみたてNISAやiDeCoなどの制度を活用すると、長期間、税制優遇のもとで資産運用が行えます。
また、長期投資を行う際は、リスクの分散や資産の再配分も重要です。
情報収集と学習の継続的実施
投資に成功するためには、市場の動きや経済指標、各投資先の情報などを積極的に収集し、自身の知識を更新し続けることが必要です。
情報は新聞、テレビ、インターネット、専門書籍などあらゆる媒体から得られます。
情報収集だけでなく、投資に関する知識を深めるために、投資セミナーやウェビナーへの参加、投資関連の書籍の読解、オンラインコースの受講などを行うこともおすすめです。
いずれも、市場の動きを理解し、適切な投資判断を下すのに役立ちます。
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世界情勢の動向を都度確認する
投資に影響を与える要素は、国内の経済情勢だけでなく、世界の政治的・経済的な動向にも大きく左右されます。
特に、現代の金融市場はグローバル化が進んでおり、海外の出来事が市場に大きな影響を与えることがあります。
そのため、投資を行う際には、各国の金融政策、地政学的なリスク、国際貿易の動向など、国内外の経済情勢を定期的に確認することが重要です。
これにより、予期しないリスクに対応し、また、新たな投資機会を見つけることが可能となります。
冷静に判断する
投資においては、冷静な判断が求められます。
市場はいきなり大きく変動することがありますが、その時の感情に流されてしまい冷静な投資判断ができなくなってしまうでしょう。
また、市場が好調な時には過度の期待感にかられ、リスクを無視した投資を行ってしまうことがあります。
市場が不調な時には過度な恐怖心にかられ、投資を行うチャンスを逃してしまうことがあります。
感情に流されず、自分が設定した投資戦略に従い、冷静に投資判断を行うことが、投資で利益を出すコツです。
元手50万円でも複数の投資方法に挑戦できる
元手が50万円ある状況でも、投資を行うことで、その資金を増やすことは可能です。
ただし、成功を収めるためには、投資の基本的な知識と、資金をどのように運用するかについての計画が必要です。
その第一歩として、投資を行う目的を明確にしましょう。
例えば投資を行う目的が、老後の資金準備のための投資だったり、短期間で大きな利益を得たいのかなど、目的によって適切な投資先や投資方法が変わってきます。
また、投資の失敗を避けるためには、短期的な計画ではなく長期的な視野を持つこと、損切をしっかりと行うこと、資産計画を立てることが重要です。
資産運用を成功へと導くためにも、まずは、市場の情報収集と学習を継続的に行い、世界情勢の動向を都度確認しましょう。
以上のことから、元手が50万円でも、適切な知識と戦略を持って投資に取り組むことで、資金を増やすことが可能です。